千葉市緑区の訪問看護ステーショングリーンでは看護師の報告書作成業務の負担軽減を図る為、電子カルテの機能を改善中 | QOL向上を目指し看護師とご利用者様をサポートします

意外と知られていませんが、看護師の業務はベッドサイドで患者の看護をしたり、療養上の世話をしたりする他に多くの書類業務があります。

看護師の業務行動を分析するためビーコンの位置情報で集計してみると、１日の大半をナースステーションで過ごしていたという実験結果もあり、看護師を本来の役割に専念させる余地がまだまだあると言えそうです。

訪問看護においても書類作成業務に看護師は多くの時間を費やしています。

日々の看護の記録を行う看護記録書Ⅰに次いで書類作成頻度が高いのが『訪問看護報告書』ではないでしょうか。

訪問看護報告書は法律により利用者ごとに毎月主治医に書面で提出する事が定められています。

前述の訪問看護報告書について

近年の電子カルテでは作成補助機能が充実してきました。当社が製作している電子カルテにおいても報告書作成の負担を軽減するため

いくつかの作成補助機能を実装しています。

そのひとつが看護記録書Ⅰからのデータ呼出と集計の表示です。

①報告書に各バイタルサインの最大値・最小値を記載する機会が多い場合、電子カルテで日々記録したバイタル値を集計して表示します。

②報告期間内において最後に訪問看護を実施した日の記録内容を呼出し表示します。

③作成した訪問看護計画書においてフォーカスした問題点を表示します。

④訪問看護にて実施した看護内容を表示します。

⑤精神科訪問看護の場合は月初に計測したGAF値と計測日が表示されます。

これらの内容を作成時に自動で呼び出して表示するので、看護師は必要な情報以外を削除・修正したり追記する事で短時間で報告書の作成を行うことが出来ます。

こちらは印刷画面となります。

訪問看護報告書には

①訪問看護を提供した日には【〇】

②複数回提供した日には【◎】

③長時間訪問看護を提供した日には【□】

④理学療法士等による訪問を提供した日には【◇】

⑤精神科訪問看護の３０分未満による訪問を提供した日には【✔】

を記載しなければなりません。

実はこの機能を実装するのにとてもとてもとても苦労しました。

なんとかレセプト作成時に訪問内容に合わせたデータを報告書用に集計する方法で実現できたのですが…もっと効率良い方法があるのでしょうか。未だに正解が判りません。