介護報酬の令和3年改定概要がほぼ決まり訪問看護ステーショングリーンでは内製レセコンの改定対応に向けて準備中 | QOL向上を目指し看護師とご利用者様をサポートします

介護報酬の令和3年改定の概要が確定しました。

訪問看護においては

① 基本報酬の見直し

② 退院当日の訪問看護について要件を追加

③ 看護体制強化加算の見直し

④ 地域の実情に応じたサービス提供の確保

⑤ サービス提供体制加算の見直し

⑥ 訪問看護の機能強化（理学療法士による訪問看護の減算）

⑦ サービス付き高齢者向け住宅における適正なサービス提供の確保

そして

⑧基本報酬への0.1％の上乗せ

（令和3年9月迄の時限措置）

と、ざっとこんなところ

この中でも当事業所において内製レセコンのバージョンアップを実施しなければならない項目は

①③⑤⑥⑧の５項目についてです

後述しますが、⑧がすごく厄介でした。

さて

①基本報酬の見直し

③看護体制強化加算の見直し　については

単に単位数の変更だけだなので

WAMNETに公開されたサービスコード表を基に新期間用のデータを追加しました。

⑤ サービス提供体制加算の見直し

⑥ 訪問看護の機能強化（理学療法士による訪問看護の減算）

の２つについてはそれぞれ

新しい加算の区分と減算の仕組みが増えるので

悩ましい限りです。

⑥については、要支援の利用者が要件に該当するかを請求サービスコードを登録する際に判別し、登録するサービスコードを切り替える仕組みが必要になりそう。

今回、４月に入るまで見落としていたのが⑧の時限措置についてです。

基本報酬に対して0.1％の単位を上乗せするという仕組みで

専用のサービスコードとして

【８３００】が追加されております。

その為９月分の報酬請求までは

まずは普段通りレセコンで月間の訪問実績を集計し

次に伝送用のレセプトデータを生成する前に

各利用者ごとに基本報酬部分だけを呼出して0.1％を乗じて上乗せ分の単位数を算出します。

算出した単位を８３００のサービスコードに計上した上で

最後に合計単位数を計算するという手順に変更しなければなりません。

私のレセコンの場合、伝送前の実績データは

A.基本テーブル

B.明細テーブル

C.集計テーブル

と３つのデータに分かれてしまっており

まず、Aを基に0.1％分の単位を算出し

それをBへ８３００というレコードを作って挿入

さらにAとCの該当する箇所を変更しなければならないという、ややこしい手順に…

なんとか完成しましたが、まだ実際にレセプトデータを読み込ませていないので正常に動作するか不明でドキドキしております。